韓国ODM大手ビーアンドビーコリア、2025年に売上76%増・1,412億ウォンで過去最高更新——2026年も注目される「K-ビューティー製造の実力」
2026年4月21日
韓国の化粧品ODM/OEM専門企業・ビーアンドビーコリアが2025年に売上1,412億ウォン(前年比76%増)、営業利益262億ウォン(同58%増)を達成。創業以来最大の業績を記録し、K-ビューティー製造業の底力を示した。
グローバルビューティー市場が地政学リスクや米国発の関税問題で揺れ動く中、韓国の化粧品受託製造(ODM/OEM)企業・ビーアンドビーコリアが圧倒的な成長を見せた。2025年の連結売上高は1,412億ウォン(前年比76%増)、営業利益は262億ウォン(同58%増)と、創業以来の最高業績を更新。単なる規模拡大ではなく、グローバル顧客基盤の多様化と生産競争力の強化を同時に実現した点が、業界アナリストから高く評価されている。
ODM/OEM市場における位置づけと成長背景
ビーアンドビーコリアは、ブランドを持たずに製品の企画・開発・製造を一括受託するODMモデルを主軸とする企業だ。K-ビューティーブームが世界規模で定着した2020年代以降、同社のような製造専業企業は「K-ビューティーの縁の下の力持ち」として急速に存在感を高めてきた。日本の消費者がドラッグストアやSNSで目にする韓国コスメの多くも、こうした受託メーカーの技術力によって生み出されている。
2025年の急成長を支えた要因として、まずグローバル顧客ポートフォリオの拡充が挙げられる。米国・欧州・東南アジアを中心に新規ブランドクライアントを獲得し、特定市場への依存リスクを分散。これが、米国の関税強化という業界全体への逆風を受けながらも、過去最高益を達成できた直接的な理由とみられる。
加えて、生産ラインの効率化と自動化投資も収益性向上に寄与した。ODM企業の競争力はコストと品質のバランスにあるが、同社は近年スマートファクトリー化を推進しており、原材料コスト上昇分を吸収しながら利益率を改善している。
なぜ今、この決算が重要なのか
2026年現在、K-ビューティー産業は「ブランド輸出」から「製造インフラの輸出」へと重心が移りつつある。インディーズブランドの乱立やDTC(Direct-to-Consumer)モデルの普及により、世界中の新興ブランドが韓国ODMに製品開発を依頼するケースが急増している。ビーアンドビーコリアの業績は、この構造変化の恩恵を正面から受けた象徴的事例だ。
また、日本市場への示唆も見逃せない。日本のビューティーブランドも韓国ODMの活用を拡大しており、成分トレンドの最前線(ナイアシンアミド、パンテノール、センテラアジアティカなど)を押さえた韓国製造業者との連携は、日本発ブランドの競争力強化にも直結している。ビーアンドビーコリアのような企業の成長は、日韓ビューティー産業のサプライチェーン深化を意味する。
さらに投資家視点では、同社の76%増収という数字は韓国コスメODMセクター全体の追い風を示す指標でもある。コスマックス、韓国コルマーといった大手と並び、中堅ODMの急成長は市場の裾野拡大を証明しており、2026年以降も継続的な注目が必要だ。
2026年の展望——成長の持続可能性
ビーアンドビーコリアが今後の焦点として挙げているのは、グローバル顧客基盤のさらなる多様化と生産能力の増強だ。関税リスクが残る米国市場に対しては供給先の分散で対応しつつ、成長著しい東南アジアや中東市場への攻勢を強めるとみられる。K-ビューティー製造の「縁の下の実力者」が、いよいよ主役の舞台に躍り出ようとしている。
よくある質問
Q: ビーアンドビーコリアとはどんな企業ですか?
A: 韓国の化粧品ODM/OEM専門企業で、他社ブランドの製品を企画・開発・製造する受託メーカーです。消費者向けの自社ブランドは持たず、グローバルの多数のビューティーブランドに製品を供給しています。2025年に創業以来最高の業績を記録しました。
Q: ODMとOEMの違いは何ですか?
A: OEM(Original Equipment Manufacturer)はクライアントの仕様通りに製造する方式ですが、ODM(Original Design Manufacturer)は製品の企画・処方設計から受託する方式です。韓国の化粧品メーカーはODMが主流で、トレンド分析から成分選定、パッケージデザインまで一括で提案できる点が強みです。
Q: 米国の関税問題はK-ビューティーODM企業にどう影響しますか?
A: 米国への直接輸出コストが上昇するため、短期的には価格競争力に影響します。ただしビーアンドビーコリアのように顧客・市場を分散している企業は影響を限定的に抑えられています。また一部企業は第三国経由の供給や現地生産拠点の設立でリスクヘッジを進めています。