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【2025年最新】韓国航空会社の採用・給与事情を徹底解説|LCCが大手を初めて逆転した年の真実
2026年4月27日
2025年に過去最高を記録した韓国の海外出国者数。大韓航空・LCC急成長・旅行代理店のデジタル転換まで、採用・給与の実態を数字で徹底解説。
日本から飛行機で約2時間半。ソウルへの旅は、もはや「海外旅行」というより「週末の小旅行」感覚で楽しめる距離です。その手軽さを支える韓国の航空・旅行業界が、2025年に大きな転換期を迎えていることをご存知でしょうか。
2025年、韓国人の海外出国者数が統計開始以来の最高値を更新しました。日本人旅行者にとっても身近な大韓航空やアシアナ航空、そして済州航空・ティーウェイ航空・エアソウルといったLCC(格安航空会社)が関わるこの業界の「中の人たち」の給与・採用事情を、公式の事業報告書データをもとに徹底解説します。
まずこれだけ:5つのポイントで理解する2025年の韓国航空・旅行業界
- 出国者数が過去最高、航空各社の採用も急拡大――にもかかわらず倍率はむしろ上がった
- 平均給与は上昇したが、格差も拡大――正規・契約、運航乗務員・地上職で恩恵は不均等
- LCCが大手(FSC)の旅客シェアを初めて逆転――日本路線の需要爆発が背景
- 旅行代理店はデジタル転換と人員削減を同時進行中――ITスキルなしでは生き残れない時代へ
- 福利厚生が新たな採用競争の武器――航空券割引・海外研修・フレックス勤務が実質報酬の大部分を占める
① 2025年:韓国の海外出国者数が過去最高を更新
2025年、韓国人の海外出国者数は前年比で大幅増加し、統計開始以来の最高値を記録しました。仁川空港の利用者数も増加の一途をたどり、日本からソウルへのフライトも増便が相次いでいます。日本人旅行者にとっては、選択肢が増える嬉しいニュースです。
この需要急増に対応するため、大韓航空・アシアナ航空・ジンエアーなど主要上場航空会社は客室乗務員および地上職スタッフの採用を積極的に拡大しました。注目すべきは、採用数が増えたにもかかわらず、2023年よりも応募競争率がさらに上がっている点です。業績回復とともに、航空業界の人気はむしろ高まっています。
ただし、業績好調でも恩恵は均等に分配されません。平均給与は全体的に上昇した一方で、正規職と契約職、運航乗務員と地上職の間の格差は依然として大きく、これが航空産業の第二の現実です。
② LCCが大手を初めて逆転:日本路線が牽引する構造変化
2025年の最大トピックは、LCCの躍進です。済州航空・ティーウェイ航空・エアソウルなどが積極的に路線を拡大し、採用規模も急拡大。2025年、国内LCC5社の合算旅客シェアが初めてFSC(フルサービス航空会社)を上回ったという分析も出ています。
その背景にあるのは、日本路線を含む短距離国際線の需要爆発です。LCCの競争力の核心は、短距離路線での高い座席稼働率。日本・東南アジア路線の需要が急増し、新規路線を素早く開設できる身軽さがLCCの強みになっています。
- LCCの人員増加率がFSCを上回った年
- 初任給はFSCより低いが、昇進スピードの速さがZ世代を引き寄せる
- 低い運営コスト構造が、積極採用の財源に
旅行・航空業界への就職を考えているなら、大手航空会社の正規職という肩書きだけでなく、LCCの成長曲線と福利厚生パッケージを合わせて比較するのが賢明です。
③ 旅行代理店の現実:ハナツアー・モドゥツアーはデジタル転換の真っ只中
ハナツアー・モドゥツアーなど上場旅行代理店は、オンライン予約システムの高度化に集中しながら、オフラインの人員を削減する傾向が続いています。旅行会社が生き残るためには「人」ではなく「データ」で競争する時代――この変化は、日本の旅行業界とも無縁ではありません。
新卒採用よりIT・データ分析の経験者ニーズが高まっており、旅行業界でのキャリアを長期的に考えるなら、デジタルスキルの確保が鍵です。
④ 給与だけじゃない:航空会社の「隠れた報酬」を要チェック
優秀な人材確保のため、韓国の航空会社各社は待遇の充実を競い合っています。航空券割引・海外研修制度・フレックスタイム制など、数字には表れない福利厚生が実質的な報酬の大きな部分を占めています。
- 航空券割引:本人・家族への大幅割引。旅行好きには見えない大きなメリット
- 海外研修:語学・サービス向上のための海外プログラム
- フレックスタイム・リモートワーク:特に地上職・本社勤務での導入拡大
- 業績連動成果給:好業績の年は基本給を大きく上回ることも
給与の数字だけでは見えない「隠れた報酬」が、転職の際に見落としがちな決め手になっています。
⑤ 在住ライターの視点:数字の裏にある現場の声
数字だけ見れば華やかです。過去最高の出国者数、黒字転換、人員拡充。しかし現場から聞こえる声は少し違います。業務負担は増え、給与の上昇幅は期待に届かなかったという声も少なくありません。韓国の航空・旅行産業が本当の「いい時代」を迎えたのかどうかは――飛行機が定時に到着するように――まだしばらく見守る必要があります。
※ 給与・人員データは事業報告書の公示基準であり、契約社員・派遣社員は集計から外れるケースが多く、実際の現場状況とは差がある場合があります。韓国上場航空・旅行会社の事業報告書は、金融監督院電子公示システム(DART)で誰でも無料で閲覧できます。
よくある質問:韓国旅行を計画している方へ
Q: 韓国・ソウルへの航空券、いつ予約するのがいちばんコスパがいいですか?
A: 成田・羽田・関空からソウル(仁川空港)への航空券は、出発の2〜3ヶ月前の予約がコスパ最良とされています。GW・お盆・年末年始は3〜4ヶ月前から価格が上がる傾向があります。済州航空・ティーウェイ航空・エアソウルなどLCCのセール情報は、メルマガ登録や公式SNSで取得するのがおすすめです。2025年はLCCが大手の旅客シェアを初めて上回った年。選択肢はますます広がっています。
Q: 冬のソウルは何を着ていけばいいですか?
A: ソウルの冬(12〜2月)は最低気温がマイナス10℃前後まで下がることもある本格的な寒さです。ダウンコート(膝丈以上)+ヒートテック系のインナー+マフラー・手袋・耳あての組み合わせが定番。北海道旅行と同じ装備をイメージすると間違いありません。室内(ショッピングモール・地下街・飲食店)は暖房が強いので、脱ぎ着しやすいレイヤードスタイルが◎。ブーツはヒールより歩きやすいフラットがおすすめです。
Q: ソウルではクレジットカードはどこまで使えますか?現金は必要ですか?
A: ソウルのほとんどの店舗(コンビニ・カフェ・レストラン・百貨店・地下鉄券売機)でVisaやMastercardは使えます。ただし屋台・広蔵市場などの伝統市場・一部の小規模食堂では現金のみのケースも。最低でも5〜10万ウォン(約5,500〜11,000円)の現金を持っておくと安心です。両替レートは日本の空港より仁川空港内の両替所、または明洞・東大門の街中両替所のほうが有利なことが多いです。
Q: 免税(TAX REFUND)はどうやって受け取りますか?手順を教えてください。
A: 韓国では1店舗で3万ウォン以上の購入が免税対象になります。手順は①購入時に「TAX REFUND(택스리펀드)」と伝えてレシートをもらう→②仁川空港の出国審査前にある税関確認カウンターでスタンプをもらう→③出国審査後の免税払い戻しカウンター(またはセルフキオスク)で現金またはカードに返金。現金受け取りの場合はウォンか円か選べます。購入額が小さい場合はキオスクで自動処理できるので手軽です。明洞の大型コスメショップや百貨店は手慣れたスタッフが多く、初めてでもスムーズに手続きできます。